FreeSpace Series/FreeSpace 2/Legal

FreeSpace 2の非公式な入手に関して

GOG.com開始以前には正規入手が困難となり、広く入手が難しくなってしまったFreeSpace 2のデータについて、 FreeSpace 2のように、パブリッシャー倒産・生産終了・権利の行先不明等で入手困難となってしまい、世界より消失するのを待つばかりの過去の作品 (それらは通常AbandonWareと呼ばれる。詳しくはこちらこちら参照の事)を、 著作権法の整備不備より生まれた重大な「文化の損失」と考え、それらのアップロードを行い公にダウンロード可能としているサイト等からダウンロードする事が出来、それらのサイトの多くでは今でもダウンロードが可能となっている。

また、FreeSpaceコミュニティでは、長らくそういった配布が許容されており、 しばしそういったサイトのアドレスを見かけたり、コミュニティの参加者やサイト等がFreeSpace 1/2の本体の配布を行っているのを見かけることが多くあった。 さらにFreeSpace Open Installerのような本編拡張MOD(SCP)の簡単セットアップツールでも本体のダウンロード・インストールが可能となっていた。(GOG.com登場以降この機能は削除されている)

しかしながら、現在の日本(や世界の多くの地域)では 理念はどうあれ、著作権者の許可を得ない限りそのような配布行為は法的には通常、違法とされる。 (様々な事情により権利者に訴えられていない、または訴える事が不可能である、もしくは権利者に訴える意思がない為、罪に問われる事がないだけである) 従って、そのようなサイト等を利用したAbandonWareの非正規な入手については、事情を問わず、不法行為として位置づけられる。 その為に著作権法が親告罪であり、権利者より訴えられない限りは取り締まられる事がなく、かつ現在の日本ではそれらを訴えることは難しい(入手行為を権利者が訴えるための法律がない)とされていても、推奨できる行為ではない。 (たとえどのような考えの下にそのような行為を行うとしても、また、現実的に考えてAbandonWareの権利者がそれらの行為を行った人物を訴える可能性が低いとしても) また近年、日本においては著作権法の一部非親告罪化や、入手行為に対しても権利者が訴えられるようにするための法整備の動きもある。

追記すると、FreeSpaceのユーザコミュニティではAbandonWareとしてのFreeSpace 2の配布が許容されている上で開発者とも良好な関係を持っている (コミュニティが本編拡張MOD(SCP)の製作などに際して、開発者から元データの個人的な供与を受けた事例もある)が、 一般的に開発者と権利者は違うため、たとえ開発者に許容されていても権利者が配布行為の許可を公式に告知しない限りはこれらの行為は公に認められることはない。

ただし、FreeSpace 2に関しては、近年有名ゲーム誌にて2度ほど小特集が組まれ(ページ末尾の脚注参照)、 その際にAbandonWareとしてのダウンロード先が記事に明確に記載されたが、その後も公には問題になっていない。 これをどう考えるかは閲覧者の判断に任せる事とする。

とはいえ、安価で多くの付加価値を付け過去の作品を合法的に配信するGOG.comのようなサイトが出てきており、 本記事の閲覧者だけでも応援の意味も兼ねてこちらを利用するようにしてほしい。

この他にFreeSpace 2には下記項目のような特殊な事象もある。

FreeSpace 2の Licence Agreementについて(友人・知人の為の複製)

FreeSpace 2 には、何故か表現が異なる複数の Licence Agreement が存在し、その中のひとつには友人・知人への非商用の譲渡のためのコピーを認めるような表現が含まれている。

  • インストーラの Licence Agreement Freespace 2 Software Licence Agreement "You may make copies of the Software for your personal noncommercial use and to give to friends and aquaintances on a no cost noncommercial basis"
    FS2_Licence_Agreement-thumb.jpg

このように、友人・知人への無償譲渡のためのコピーはOKとはっきりと記載されている。

  • Readme.txt の Licence Agreement "the Software may not be copied, resold, rented, leased, distributed (electronically or otherwise), used on a pay-per-play, coin-op or other for-charge basis, or for any commercial purpose."

商用でのコピーは駄目と書いてあるが、非商用のコピーに関しては駄目ともOKとも書かれていない。

  • 紙マニュアルの Licence Agrement "You may not copy the software except that you may make a single copy for backup purpose only. You may not loan, sell, rent, lease, give, sub-licence, or otherwise transfer the software (or any copy) unless expressly permitted to do so"

バックアップ目的以外のコピーは不可、と書いてあるのでインストーラの Licence Agreement とは一見矛盾する。しかし、明示的に許可されているケースはOKとも書いてある。

無償譲渡のためのコピーはインストーラの Licence Agreement で明示的にOKになってるからOK、という解釈も一応成り立つように思われる。

ただし、このEULAはとても古いものであり権利者が変更可能なものなので、この条項が保障され続けるというものではない。 実際に、GameTapでリリースされた版においてはこの条項は削除されている。

さらに、EULA自体の法的拘束力にも疑問が残る。

まとめ

Licence Agreementの表記を鑑みたとしても、友人や知人への譲渡のためのコピーであっても非常にグレーな要素を含み、 著作権者の許可を得ずにアップロードにより不特定多数に配布することは目的がどうあれ違法となる。 (親告罪であるために著作権者より訴えられない限りは罪に問われる事がないだけである。この場合FreeSpace 2の現権利者[不明]がどう考えているのかは不明)

また、有名ゲーム誌でのダウンロード先紹介がなされる(項目末尾の脚注参照)、入手が非常に困難である等のことがある事を追加して踏まえても、 著作権者の許可を得ないダウンロードによる入手はれっきとした不法行為の一種であり、 さらに、オンライン配信と言う形であれパッケージ版と変わらない仕様の完全な形での再販が開始されたこともあり、 それらの利用は罪を問われるか否かに関わらず控え、各々の良心/思想に基づいて、出来る限り合法的な入手を心がけましょう。


(脚注: この項目はゲーム誌として有名な英PC Gamer誌での2006年初頭の2度に渡るFreeSpace 2紹介記事の両方に、 FreeSpace 2入手法としてダウンロード可能なサイトのアドレスが掲載されていた件や、 FreeSpace Open InstallerによるFreeSpace 2本体のダウンロードが可能であったこと、 FreeSpaceコミュニティにおいてAbandonWareとしてのFreeSpace 2の配布が許容されていた事をうけて記載。 厳密に著作権法を適応する場合、本当はSCP(MediaVP)自体や他のゲームのMODでも似たような問題要素はあるのだが、 FreeSpace 2の場合は本体そのものなので問題も大きいと判断。一般に言われるフリーソフトとの勘違いも防ぐ目的)

  • 参考 (該当ページのスキャン) FS2_PCGamer_Scan_February2006-thumb.jpgFS2_PCGamer_Scan_March2006-thumb.jpg
  • 参考 (FreeSpace 2のAll in One Installer, SCP及びMOD類のインストール用がメイン) FreeSpace Open Installer

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Last-modified: 2009-09-14 (月) 00:11:59 (3262d)